■レート お金関係について
  通貨の単位は (K) チャットです。  レートはかなり変動します。  1998年 2002年 2003年の訪問で レートは 1ドル 700〜1100チャットの間を行き来しました。 旅行される直前に 現地のSANAYさん等 現地エージェント 旅行会社に問い合わせてみてください。 日本円は両替できません。 クレジットカードも使えないと考えてください。 従って 米ドル キャッシュを 小額紙幣を中心に 持参する事になります。 私は 20ドル 10ドル 5ドル および1ドル紙幣で 持って行きました。 100ドル紙幣は 飛行機代やホテル代ぐらいしか使う場所がありません。 50ドルをチャットに両替したら 財布に入らないぐらいの厚さになるでしょう。

■現地の物価について
  ミャンマーの国民一人当たりのGDPは 500〜800ドルの水準に対して 日本は約30000ドルですから そこから計算して 私は 庶民物価として 1/50程度を目安にしています。 日本では 200万円というと 小型自動車ぐらいしか買えませんが ミャンマーでは50倍の価値になり 日本の感覚で およそ1億円に相当するのではないかと思います。 1ドルは 約6000円相当の価値を持つという計算になります。 これは、あくまでも人が生きていく上で必要な衣料・食事・生活必需品の物価水準でのことであり、携帯電話や自動車などの贅沢品は非常に高く、先進国以上のの価格水準にあると考えて良いでしょう。  後は現地で 見聞きしたり 肌で感じて お金の使い方を考えてください。  

 ★ 2006〜2007年 ミャンマー国民一人当たりのGDPは おおよそ300ドルの水準のようです。
    という事は 日本の物価の1/100・・・という感覚になります。 
    中国や ユーロ圏を中心に経済成長しいる中 マイナス成長は極わずかの国々です。
    ミャンマーが経済的に成長し 国際社会で貢献できるような国になることを希望しますが
    現実は 厳しいようです。 2007年夏 追記


■健康管理について
  体調を維持する事が楽しい旅行の第一歩ですね。 体調を崩してしまった事がある私が言うのですから 説得力があるような 無いような話ですが・・・。 飲料水は ペットボトルのミネラルウオーター。 火の通った食事。 当然ですね。 私の経験から 危ないのは 油とハーブだと思います。 ミャンマー料理はたくさんの油を使います。 油を吸収しやすい食材を使った料理は 油の大量摂取になります。 慣れない大量の油を使った料理は、疲れている時や 弱った胃腸に きつい事があります。 酸化した古い油だったら なおさらです。 またハーブの類は 生で食材にかけて食べたり そのまま口にする事があり 要注意ですね。 お店や ホテルによっては 注意した方が良い事もあるそうです。
  またマラリア デング熱などの嫌な病気の原因となる蚊に刺されないように、ホテルでは電池式の携帯蚊取り線香を使います。 また外出時は防虫スプレーを使っています。 (特に夕方から夜は注意です。)  ミャンマーの旅行ベストシーズンは乾季 すなわち11月から2月ですから、日本は冬。 蚊取り線香や防虫スプレーも入手困難です。 計画は早めに立てて 夏の内に用意する事をお奨めします。 

■ルビー・翡翠・真珠など宝飾品について
  ミャンマーは 良質ルビーの産地として有名です。 ミャンマーの寺院や博物館に奉納・寄贈された、大型で 美しい ピジョンブラッドと呼ばれる一級品のルビーを見ることが出きます。 1998年 訪問の際 ヤンゴン ボウタタウンパゴダの中で 大型のルビーを使った孔雀の工芸品が展示されていて 至近距離で鑑賞できました。 私は宝飾品について明るくありませんが、普通のお店で販売されているルビーとの違いはなんとなく感じる事ができました。 一級品と呼ばれるものは、色の深みの印象が違うのです。 底深い赤色は、暗い感じのトーンで 光を受けると怪しく燃え立つような魅力があると思います。 
  ミャンマーには ルビーと良く似た レッド スピネルと呼ばれる赤い宝石があります。 近年まで違いが分らず みんなルビーと呼ばれていたようです。 某国王室の冠についているルビーは 実はレッドスピネルだったという話も聞きます。 見た目の美しさは同じですが 宝石の組成元素が違っていて ルビーの主成分はアルミの酸化物に対して スピネルはマグネシウムとアルミの酸化物なのだそうです。 また硬さも違うのだそうで モース硬度で ルビーはダイヤモンドの10に次ぐ 9 に対し スピネルは 7.5〜8 。 含まれる元素の組成の微妙な違いで 色も異なるようです。  ミャンマーでは 宝飾品を売る店がたくさんありますが ルビーもスピネルも 高価です。 翡翠や真珠も豊富な国です。  言わずもがなですが 購入に当たっては・・・紛い物に ご注意を・・・。  
2005年5月加筆

■日焼け・熱中症・日射病対策
  インレー湖のボートツアーが、一番日焼けしました。 気になる方は日焼け対策をしてください。 外歩きの時は、風通しが良く つばのついた帽子をかぶり スポーツドリンクの粉末をミネラルウオーターに溶かしたもので水分補給しています。 疲れたら こまめに 寺院などの日陰で休みます。  

■履物について
  歩きやすいサンダルがベストです。 パコダや 寺院では 裸足にならなければなりません。 私は 足首をホールドしてくれるマジックテープ付きのベルトがあるものを愛用しています。 

■バガン遺跡見学について
   テラスの登れるパゴダは減っているそうですけれど パゴダの上から眺める景色は 一見の価値があります。 ぜひトライしてみてください。 中でも 夜明け と 日没の景色は格別です。 日没の時 夕日に照らされたパゴダ群を鑑賞したいなら イラワジ川に近いパゴダに登り 反対に 夕日の中で パゴダのシルエットが見たい場合は イラワジから遠く離れたパゴダに登るという風に使い分けると より印象深いシーンを見ることが出来るでしょう。

   バガンには 毒蛇がいるそうです。 暑い日は涼しいパゴダの中に居る場合があるので、注意してください。 特に人の出入りが少ない 名も無い小さなパゴダは要注意だそうです。 このことは あちらこちらのhpを見ても あまり書かれていないように思います。 バガン在住の地元ガイド氏から聞いた話では、人の出入りの少ないパゴダに入る時は小石を投げ入れたり 棒で床を叩いたりしてから 入った方が良いと言っていました。  元々 タイ ミャンマー 等のインドシナ半島は 世界でも有数の毒蛇生息地域なのだという話も聞きましたし・・・注意してください。

■足の裏のお手入れ
  ちょっと洗ったぐらいでは落ちないぐらい 足の裏が汚れます。 帰国直前のシャワーの時に お好みの硬さと大きさのブラシがあると便利ですよ。

■タバコを吸う人へ
  携帯型灰皿をお奨めします。 
百円ライターは 空港で没収される事があります。 見えない所にしまってください。
没収される可能性の高い空港は、ヘーホーやヤンゴンの空港らしいです。

■その他
  ヤンゴンやバガンなど 観光客の多い地域では 英語を理解し 会話できる人が多いと思います。 不自由はないと思いますが 片言のビルマ語をしゃべるだけで 飛び切り上等な笑顔に逢えると思いますよ。 ミャンマーに限らず 異国を訪れる際には、旅行ガイドブックの他に何冊か本を読んで行くと 楽しみは倍増する事でしょう。 飛行機は退屈ですから 読書もよろしいかと思います。 また帰国後に読書に勤しまれても 理解の幅 奥行き ともに広がって 面白いと思います。

■私が面白いと感じた本などを紹介させていただきます。 もしよろしかったら ご覧になってみてください。

     謎の仏教王国バガン 碑文の秘めるビルマ千年史 大野徹著
         バガン王朝の勃興から衰退を中心に その後の王朝や現在のビルマに至る歴史 
         バガン朝歴代王の名前と建立したパゴダの一覧表は バカ゜ンのパゴダ見学の時 参考になります


     ミャンマー 仏教遺跡の宝庫を歩く  日経BP社
         カラー写真が中心。 ミャンマーの歴史や各地の見所ダイジェスト 気楽に眺めることが出来る 肩がこらない本


       イラワジの紅い花 中上 紀著 
         著者がハワイ大学在学中の大学の教育ツアーで 二度に渡って訪れたミャンマーの紀行文
         落ち着いていて 歯切れの良い文章で 読みやすい。

     楽しく軽妙な紀行文 詳細のデータを記載してあり 参考になるHP

         まままのとんでもトラベル ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・たくさんの情報量は まままさんの情熱に脱帽。 たくさんの写真と
                                         情景が伝わってくる楽しい文章は、人柄の表れでしょうね。

         おやじパッカー放浪記 イラワジの虹を越えて ・・・ 著者 ポカラ篤さんの長編紀行は楽しく、膨大な文章の裏に隠された 
                                         優しい視線が魅力。 ミャンマー人の魅力が十分に伝わって来ます。


     現地の旅行会社HP
     YANGON NOW  SANAY Travel ・・・・・ ホテルの予約 飛行機・列車・バスのチケット手配 アライバルビザ  
                                レンターカー手配 ガイド手配 
                                お世話になりました。


    時間とお金に余裕があれば・・・
     ミャンマー 東西南北・辺境の旅   伊藤京子著   
         白黒ですが写真が多く ミャンマーの主要観光地以外の地方都市の様子が記されていて 気楽に読める。


    この本と波長が合えば・・・ですが・・・
    ミャンマー百楽旅荘(パラダイスホテル)   寺井 融 著
         私より年上の寺井さんのミャンマー紀行。 著者は1980年代からミャンマーを訪問していて 昔のミャンマーを
         良くご存知のご様子。 この本は1990年代前半のミャンマーを描いてあるようだ。 時間の移ろいの中のミャンマーを
         知る上でも面白い。  
         但し 文章や著者の行動は 少々個性的であり、好き嫌いがあるかもしれない。  
         私は 百楽旅荘・・・と漢字表記して パラダイスホテル と読ませる 表題に引かれて 本書を読んだ記憶がある。





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