お ん ば し ら
おんばしらのなぞ
文字ばかりですが、興味のある方は読んでみてね
「なぜ建てるの?」
鎌倉時代から現代まで、宗教的な流れや、建築的な立場等から諸説が様々に展開されていますが、その数は20種以上にのぼっています。一般的には、7年ごとの社殿造営では痛みも少ないので、御柱の建て替えで代替したものとも言われている。
「いつから始まった?」
今から約千二百年前の恒武天皇の時代からとされる説が一般的である。
しかしその起源は縄文の巨木信仰にまでさかのぼるという説もある。
「なぜ7年ごとに?」
寅と申(サル)の年の式年については、12支を1月から12月に当てはめると、陰暦で寅は1月申は7月の当り、春と秋の始めとなる。 また寅・申には「動く」「うごめく」の意味があることから、草木の芽吹きや果実の成熟に通じて縁起が良いとして、暦を重んじた古代に7年ごとにしたのでは・・・・という説がよく知られている。
「なぜ曳っぱる?」
前回の御柱の時に、ある都会の人がこんな質問をしたそうな・・・・
 「どうしてあんなに大きな材木を、しかも原始的な方法で曳くのか」「もう少し細い短い柱にしたらどうか」「どうして皆あのように熱狂的になるのか」
その矢継ぎ早の質問に、側にいた若い衆がこう答えたそうな!

  「そりゃ〜御柱を曳いてみりゃぁ分るさ」
「現在建たっている柱はどうなるの?」
山出し終了後、里曳き祭までの間に<御柱休め>と言って引き倒す。
役目を終えた柱は、お守り・表札・箸に加工されたり、友好親善として各地に払い下げられたり、観光・文化資料・工芸・日用品等に利用される。
三年前 二年前 一年前 本年ニ月 三月 四月 五月
仮見立て 本見立て 御柱伐採
(五月)
綱打ち
(曳き綱を作る)
曳行分担
決定報告祭
山出し祭
9日・10日・11日
(この時に木落としが行われる)
里曳き祭
8日・9日・10日
<綱打ち風景>
この祭は<上社(本宮・前宮)><下社(秋宮・春宮)>の諏訪大社4社で行われるが、このページでは我が町<下社>を中心に作成いたします。
〔 静かにその時を待つ8本の御柱 〕
* モミの木
* 樹齢150年〜170年
* 太さ  一番太い<秋一> 周囲3m34cm
       一番細い<春四>でも 2m18cm
* 長さ  18m
* 重さ  6〜8t
    (一年前に伐採されるので、水分の蒸発で曳行時には
              4〜5t程と推定される)
おんばしらの祭事はこう進む
藤づるが真の曳き綱とされる。、現在でも使う地域もあるが、多くは藁(ワラ)を用い、マニラロープを用いる地区もある。
二月に入ると下諏訪町の10区其々に、また岡谷市の各地でも日曜日を利用して区民がこぞって参加し、経験者の指導の元に太さ(周囲)30cm×30m(綱の用途によって様々)が作られる。
本数は〔秋一の場合い元網2本先綱10本、追掛2本〕←これが×8御柱となるから、予備も含め110本以上の大量の綱となる。
<木落とし>
有料桟敷
国道
この位置から落す
坂は斜度35度で15m続き、さらに25度で60m、そして国道まで水平に10m。
総延長85mの坂を落下する。 約3mの太さの柱に乗る人は、高さ8階建てのビルの上からまっさかさまに落下するのである。
タレントの永六輔さんが「大倉山のジャンプ台を引き落とす様なものだ」と言った。
遥か下にある豆粒の様な車が見えますか?
 有料桟敷を得ようと1000人が列を作ったそうです。
警察官が警備の下見に来ていました。 「写真撮ってやるか?」「HPに載せるから顔はいらないの」 Hpの話や警備の話で盛り上がった・・・警察官だって悪い事していなきゃ友達さ♪(余談でした〜)
<木やり歌>
御柱曳行になくてはならない物が<木やり歌>だ。
彼等が歌う木やりの一声で心を一つにして御柱を曳く。
その木やりいかんでは、曳き子は曳き綱を持とうとしないのだ。
←下社伝統の木やり歌を伝える林さん。
ふとしたきっかけで知り合いになった林さんですが、彼の磨かれた声と節回しには、鳥肌が立つ感動を覚えるのです。平成10年の長野冬季五輪開会式でお立ち台に立ち、「お願いだ〜」と自慢の喉を披露した姿が脳裏に残っています。
今年も下諏訪木遣保存会の木やり衆は、喉をつぶし・節回しに磨きをかけて祭を盛り上げる事でしょう!
七年に一度の諏訪の大祭
〔後記〕
このページ作成にあたり、市民新聞発行の<諏訪大社御柱祭のすべて>を参考にさせていただきました。
また、時々Hpに顔を出して下さる源さんにも教えていただきました。彼は下社の御柱用材が将来にわたりなくならないように、「御柱用材を育む会」「御柱の森作り協議会」の会長も務めております。

さぁ!まもなく祭本番となります。
テレビでご覧いただく機会もあろうかと思いますが、諏訪人総出のこの祭をご理解して頂けたら幸いです。
  
       
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