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若一王子神社:(ニャクイチオウジジンジャ)

 

 

今日二番目に訪れたのは、大町の比較的街中にある若一王子神社です。  

最初は、仁品王が伊弉冉尊(イザナミノミコト)を祀ったのだそうですが、後の鎌倉時代に仁科盛遠が

熊野那智大社から若一王子を勧請したものだそうです。

   境内には、まず立派な三重の塔が迎えてくれます。 

  ここには、神社の中に仏寺の三重の塔 観音堂と残っており、明治の廃仏稀釈の時は塔を囲って、

やぐらだと言って守ったという話もあるそうです。

参道では、7月に流鏑馬が奉納されるそうです。

蛙股には人身獣面の十二支の彫刻がありました。         

三重の塔は、観音堂と同じ江戸時代に大町の大工金原一族によって造られたものだそうで、

県宝に指定されているそうです。

 

観音堂(市文化財)は寄棟造の茅葺屋根の和様建築によるものだそうです。

観音堂は宝永3(江戸時代中期)に建てられたものだそうで、若一王子の本地仏にあたる十一面観音

が祀られているのだそうです。

 

 禅宗様式の立派な厨子。

 

 
本殿。

拝殿は伊勢神宮遷宮のとき、旧社殿の一部を移築したものだそうで、昭和50年に建立されたものだそうです。

拝殿への渡り廊下の下をくぐって裏に回ると、本殿を見る事が出来ました。  

本殿は室町末期に仁科盛康によって建立されたもので、江戸時代に仁科神明宮改修と同じ、

四代目金原周防定兼によって改修されたものだそうです。  

かっては国宝に指定されていたそうですが、今は国の重要文化財になっているそうです。  

隅木入春日造りの建物で、彩色装飾を多用したものだそうですが、こちらは塀で二重に囲われ

ており、近くで見る事は出来ませんでした。

今日の昼食は、事前に横山先生が予約を取っておいて下さった『香味の里』です。   

着いた時は、店内はマリオクラブ様御一行の貸しきりになっていました。   

メニューは当店お薦めの焼肉と海老フライの何れかに絞って、

ここに来るバスの中から予約しておいたものです。

    おかげて着いてすぐに食事にありつくことができました。   

炭火焼きの焼肉の味もなかなかのものでした。 

安曇野高橋節郎記念美術館:    

本日最後の訪問地は、安曇野にある安曇野高橋節郎記念美術館です。  

漆芸術の作家高橋節郎氏はここ安曇野の生まれだそうで、美術館には故郷安曇野の情景を描いた

墨彩画等も多く展示されていました。 

穂高の女神。 

館内は、学芸員の阿安さんの案内で、作品の説明をききながら回ります。

展示室をぬけると、高橋節郎氏の生家へと出ます。

午前中は古の美の鑑賞でしたが、最後はぐっと近代化されたアートでしめくくりとなりました。

天候も帰るまではなんとかもってくれ、すばらしい仁科の旅を終える事が出来ました。

 
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