第九回自然探訪戸土の諏訪神社と北信濃の紅葉

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大木に打ち込まれた薙鎌を見つけ感激しきり。

戸土境の宮諏訪神社:

そこは糸魚川市に近い根知川の奥、雨飾山の麓にありました。   

かなり細い道をマリオさんのバスはしぶとく上っていきます。   

そしてついに登り口の近くまでバスで上ってしまいました。   

入り口に立てられた看板を後に、鹿のふみ跡の付いた道を、しばらく登る事になりますが、

途中スミレの花にも出会う事が出来ました。

 

 

しばらく山道を登った尾根の所に小さな茅葺の社がありました。   

社の壁に作られた幾つかの穴は、ムジナの入り口だそうです。    

お目当の薙鎌は、社の前の杉の大木に打ち込まれており、皆さん暫し見とれました。  

お神酒を用意して、下諏訪町長夫人の音頭でまずは一同参拝。

横山さんから、バスの中で資料をいただいていましたが、ここで詳しく由来の説明していただきました。

式年薙鎌打ちの神事は、御柱大祭の前の年にこの地で行われるそうで、この神社では未年に、

もう一社近くの小倉明神というところでは、丑年に行われるのだそうです。  

この地は信州の入り口にも当たり、諏訪守護神の健御名方命もここを経由して諏訪の地にやってきたのだそうです。

薙鎌は、風を凪るとも言われ、風で稲が倒されぬ様祈願して、9月に打ち込まれるのだそうです。

又、越後と信州の国境をを示すべくこの地(昔の塩の道の国境)から、諏訪大社に向けて打ち込まれたのだそうです。  

注連縄のすぐ下の薙鎌はまだ新しく、来年()の御柱のために、今年()打ち込まれたものかもしれません。  

 参拝の後は、皆でお神酒をいただき乾杯。  

但し、運転手さんはおあずけ、まことに申し訳ありません。

山を下る頃には、参拝が効いたのか暫しの間霧も晴れ、深田久弥の日本百名山で

有名になった雨飾山も前方にくっきりと現れ、晩秋の信濃路の紅葉を堪能出来ました。

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