■シフトノブ バージョン2 製作への道のり2

▼表面処理の続き▼

表面をアセトン処理したことで、ツルツルな仕上がりになりました。
ただ、ABS樹脂の3Dプリントに慣れていないので、部屋の温度変化なのかテーブルの温度設定なのか
ABSが耐えられず反りが出て一部に、ヒビが入ってしまいました。

←コレがヒビ入りのシフトノブです。

ヒビ以外は綺麗に仕上がっていて
ヤスリで丁寧に研磨したことで
愛着もあるので捨てずに利用します。

ヒビの部分を同じ素材のABS樹脂で隠したいので、ABS樹脂のパテ盛りをします。


小さいガラスビンを購入

ABS樹脂を細かくカットします。
パテ盛りの元になる
端材のABS樹脂は
沢山ありますし、
失敗した樹脂の再利用も
出来るので一石二鳥です。

これで、ヒビの部分に
上手くパテ盛りが出来ることを
期待したいですねぇ〜


手軽に作れるABS用パテ盛り材料
ABS樹脂1.6gに対してアセトン 10mℓ と、
ABS樹脂4.0gに対してアセトン 10mℓ の、
粘度違いの2種類を作りました。

樹脂とアセトンをビンの中で混ぜ混ぜすると、
数分でどろぉ〜んとします。

揮発性が高いので、
密閉度の高いビンが必要ですが、
ABSが硬化したらアセトンを補充することで、
同じ粘度に調整することが可能です。


これで、準備完了です。

筆を使って塗り塗りします。

ヤスリ掛けをします。

何回か、パテ盛りと研磨を繰り返してヒビが目立たなくなりました。この方法だと、ABS材の修復が楽で確実でした。

車体側とシフトノブパーツを固定する方法は、ピンを利用しています。
ピンを抜き差しすることで脱着が出来るので、仕様の違うシフトノブに交換が簡単です。


固定用の穴があります。

ステンレスで作ったピン

こんな感じにピンを刺します。

見える部分だけは、黒いペイントマーカーで塗装してみました。

▼組立▼

全てのパーツの表面処理が終わったので、組立をして動作チッェクをします。


上下パーツの位置調整中

押しボタン部分も合体

全てを合体させて完成です。


完成したシフトノブ
数年前では作れなかった難しい形状が、
手軽に作れるとは嬉しい時代です。

使用しているABS樹脂が少ないので、
アルミ製に比べると
軽くて軽くて・・ ちょっと違和感があります。

表面は塗装して良いのか、
このままが良いのか疑問ですが・・
一部がちょっと白っぽくなっているのも
気になりますねぇ〜

▼車体に取付▼


棒にぶっ刺します。

ピンを横から刺します。

ビタッと固定されました。

ボタン部分を刺します。

ちなみに、U型のピンを一番奥まで刺してしまうと、抜き差しが面倒になるので、
内装が完成するまでは半刺しにしていますので、突起物は気にしないでください。


上蓋を取付て完成です。
実際のシフトノブとは構造が全然違いますが、
まぁまぁ、満足の出来る仕上がりになりました。

一回もこのシフトノブを取付けた後は、
トランザムを走行をしていなので、
アルミ仕様のシフトノブと比べると
操作性が良いのか疑問だったりします。

それにしても、CADデータがあるので
何個も同じモノが作れる安心があります。
内部が一部空洞なので、全部樹脂を
使ったバージョンも作ってみたいですね。

▼ちょっとパーツの追加▼

トランザムのシフトノブ(本物)は、ファイヤーバードのマークが入っているパーツの有無で
ボタン部分の凹みが微妙に違っています。3Dプリンターでパーツを追加して高さを微調整します。


内側に入れる丸いパーツ

凹み部分に入れます。

こんな感じで完成です。

これで、劇中に使用されているデザイン (シーズン1、シーズン2) に似た感じになりました。

上下のパーツが分離する仕様なので、
後日、「シーズン3、4のシフトノブ仕様」の上部部分だけを作りたいと思います。

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