■NEWコムリンク製作への道のり5

▼裏蓋の原型製作▼

コムリンクに似た腕時計の裏蓋は電池交換用の穴と余計な文字があり
今回の工作では邪魔な構造だったので裏蓋部分は型取り用の原型から作ります。


紙フェノール板を使って蓋を作ります。

紙フェノール板を両面テープを使ってフライス盤に固定


エンドミルで大雑把に内側を削ります。

フライス加工後にPCBカッターで希望のサイズにカットしてからヤスリでサイズ調整


カッターを使って角を斜めにします。

更に棒ヤスリで綺麗に整えます。


耐水ペーパーを使って最終的な形状に近づけます。

こんな感じに綺麗な形になりました。


加工した2枚の紙フェノール板を接着して合体させます。

0.9mmのネジ穴を4箇所開けました。


こんな感じに似たデザインの蓋が出来上がりました。

表面パネルと合体させてもピッタリです。

▼シリコーンで型取り開始▼


裏蓋を台に固定して準備完了です。

型取り用の材料・道具を用意・・・

ケースに離型剤を塗って準備をします。


半透明シリコーン(GM-7000)を70gと80gに小分けして真空引きします。

シリコーンを型取りケースに流し込んで更に真空引きします。

ここで事件が・・・ 真空ポンプ用のチャージホースのゴムパッキン部分が劣化して真空レベルが弱くて
空気が全て除去される前にシリコーンが硬化し始めてしまって泡だらけの型が出来てしまいました。

更に、チャージホース内に真空ポンプのオイルが逆流していて油だらけになってしまい
このまま使用するのが困難だったので新品を急遽ホームセンターへ買いに行きました。


これが劣化した古いチャージホース先端です。
交換用のゴムパッキンも存在するらしいですが、
ホース内の油が除去困難だったので断念しました。

新品購入してきたチャージホース(2,100円 x2本)

これは新品のホース先端です。
ゴム部分がとても綺麗です。
交換ゴムも一緒に売っていたので
劣化した際には購入しようと思います。

▼シリコーンで型取り再チャレンジ開始▼


これが3度目のシリコーン作業です。

今度は順調に真空レベルが高まってます。

真空脱泡器内でシリコーンがブクブクと泡だらけに・・・


数十分後に、綺麗なシリコーンが出来上がりました。

型に泡が入らないように丁寧に流し込みます。


急がず焦らずのんびり流し込み中〜

最後の部分だけ泡が入りましたが・・

真空引き後、綺麗に泡が除去できました。


3個同時に作業をすると失敗したので今回は1個つづ作りました。
暖房機で適切な温度で暖めて4時間程度放置してから
ケースを固定していたマスキングテープを剥がしました。

更にシリコーンが固まるまでこの状態で
半日程度硬化させました。


完全に固まって綺麗な型が出来ました。

蓋の型も問題無さそうです。

ツマミ部分も綺麗に出来上がってます。


アクリルケースを分解してシリコーンを取出しました。

新品のカッター刃を使ってシリコーンをカットします。


原型の取出しに成功!

ツマミ部分も同様に原型を取出しました。


一番重要な表面パネルのシリコーンもカット完了!

細かい部分まで再現されているようです。

この続きは「NEWコムリンク製作への道のり6」で紹介します。

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