■腕時計型キーレスユニット製作2への道のり〜コムリンク〜(Keyless unit & Clock)

数年前に作った「コムリンク風」のキーレス機能つき腕時計ですが、実用的ではあったものの
フライス盤を購入したことで、もっと完成度の高い時計が作れそうだったので、今回はコムリンク2号を作ることに・・・

これが今回作るコムリンク(写真は本物)
前回と同じ資料(写真)を元に
もう少し似た時計を作ります。

今度は更に機能追加も検討中〜
(無線通信機能ではありませんけど・・)

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▼製作開始▼


これが、今回購入した1個100円のストップウォッチ付き時計
型番SPT-18(シルバー) / SPT-18(青) / SPT-19(シルバー)
 


今回、コムリンク2号を作ろうと思ったのは、
ずーっと探し求めていた「秒」まで表示する時計を
100円ショップで販売していたので製作をすることになりました。

ちなみに・・・ 普通の時計屋さんで売っている時計を改造すると
機能が充実し過ぎていて内部の時計基板が大きいので
改造が簡単で失敗しても安上がりな
100円ショップの時計で作りたかった感じです。


分解すると予想通りの小さい基盤でした。
ケース裏には「ピッ」と音のする圧電スピーカー付

LR44(1.5V)で動いているようです。
今回凄いと思ったのは内蔵電池を数秒間だけ
電池BOXから取外しても時間がリセットされないことです。


欲しい部分はコレです。
欲を言えばもう少し液晶画面が細長ければ・・・

スイッチ類を無視すれば時計としての
回路は凄い小さいです。

裏側は圧電プザー用の接点スプリング程度で
スッキリとした基板です。

これで100円とは何個も買ってこれば良かった・・・

▼時計ケース製作▼


前回はFRPを3枚程度貼り合わせて作りましたが
今回利用するコムリンク時計のケース素材は黒ベーク板です。
実験用や失敗した時用に3枚ゲット

40mm x 70mm程度のサイズに加工済みを今回もタダ貰いました。


ナイトライダーのDVDからキャプチャーしたコムリンクを
拡大プリントして寸法の基準となる部分を決めて
全体的な大きさを決定してみました。

コムリンク加工時に使用するエンドミル(フライス盤用・刃物)は
知り合いからタダで貰った中古品(一部新品あり?)
写真に写っている以外にも大量にあるので
フライス加工に全然困らなくなりました。助かってます。

切れ味が良いので怪我は多くなりましたが・・・

▼コムリンク(時計)のケース本体製作▼


フライス盤を使って大雑把にコムリンクの寸法に加工します。

時計のベルト部分を固定する部分も加工中〜
刃物を斜めして初めて加工してみました。


棒ヤスリで角を加工しながらサイズを調整しました。

この写真は練習用(実験用)のベーク板です。
溝の間隔や斜めの角度などを実際に加工して
本物に似た加工を探しています。


ベルトを固定する部分を加工中〜

ノコギリと棒ヤスリを使って、それらしい形に加工しました。

 


こんな感じに時計っぽい物体が出来上がりました。
加工は、ここからが大変そーです。


加工中の凸凹な表面を紙ヤスリで研磨しました。


1mmのエンドミルを使ってベルト固定部分の溝加工をします。
 

 


写真では見づらいですが、すーっと1本のラインと
楕円になった凹みの加工をしてました。

FRPバージョンのコムリンクでも、この加工をしたかったのですが
加工工具が無かったので断念していた部分でした。

時計表示下側にある数本の凹み部分も
1mmのエンドミルで均等に加工しています。

前回は弓ノコを使って、この加工したことを思うと・・・
今回の加工は綺麗に簡単に出来上がって
フライス盤を買って良かったなぁ〜と思う瞬間です。


加工後の写真
 

  

 

 


横から見るとこんな感じです。
加工した凸凹が横からみると良く解ります。

この厚みの範囲で、100円ショップで購入した時計と
トランザム用キーレスユニット基板他を内蔵させなければなりませんが・・・
かなぁ〜り自作品を入れるには狭い感じです。


ナイトライダーDVDからキャプチャーした
本物のコムリンクの表面部分を実寸大にプリントアウトして
時計表示の位置決めをします。

この表面のシールはコムリンク本体が完成したら
どんな方法で作るか検討します。


表面に貼り付けるだけでMGSが作ったケースでも
本物っぽく見えますねぇ〜


時計用の液晶表示部分を固定する枠を加工中〜(表側)

ケースの裏側は、各基板を入れるのでギリギリまで
内部空間を作るように加工します。

貫通してしまったら最悪なので
1〜2mm程度づつ削って様子を見ながら作業をしています。

 


先ほど加工した時計用の枠の高さまで奥に削って
大雑把ながら内部部分が出来上がりました。


時計のベルトを固定する部分も削りました。


微妙に加工の深さが違ったようで
綺麗には時計用の液晶パネル穴は
開きませんでしたが・・・ 後でヤスリ掛けします


100円ショップの液晶パネルだけを取外して
先ほど作った枠に埋め込みます。

棒ヤスリでコツコツ寸法を合わせて
ピッタリとハマりました。


先ほどプリントアウトしたシールの
10時48分14秒部分を切り取って貼り付け
液晶パネルの位置はピッタリでした。

▼裏フタ製作▼

表面がそれなりに完成したので、裏蓋を作ります。フタの部分はスイッチ類を固定する半田面にもなるのでガラスエポキシ基板を利用します。


有機EL風液晶モニターの実験で利用した板を再利用


時計のケースに合わせてマジックで印を・・・


PCBカッターと棒ヤスリで加工中〜

フライス盤を使って周辺を削りました。


腕に触れる部分はこちら側
塗装しないと、この色で完成はカッコ悪いですね

キーレス用基板を作る前にケース内部をもう少し削って
スペースの確保を・・・

ただ、削り過ぎると強度がなくなるので無理はしないことにします。
それにしても、これだけ削ると、かなぁ〜り軽量化にもなりました。

後日、続きの製作をします。

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