第7回初心者のための天体撮影体験会(案) 2016年6月 狛江天文同好会 Plus 廣田 康幸 原 日出之 林 茂樹 大坂 昌道
今年は原村星まつり期間中に、特別な天文現象が起きる予報がありません。新月直後ということで月没後には暗い空が期待出来ます。晴れれば夏〜秋の星座、そして明け方には冬の星座が八ヶ岳方向から昇ってきますので、オリオン座やふたご座の星雲・星団の観望、撮影なども可能です。 毎年の事ですが、彗星の予想が出来ません。土星はへびつかい座とさそり座の境界付近のへびつかい座側に、火星はさそり座とてんびん座の境境界付近のさそり座側にあります。方向はほぼ南側になります。 今年の火星は、5月の下旬に地球に最接近となり、とても明るくなって、そばのさそり座の1等星のアンタレスと明るさ、色の赤さを競いました。勿論、火星の勝ちです。ちなみに、アンタレスとは、アンチ・アレスから由来しています。アレスは火星を指していますので、アンチ火星で「火星に対抗するもの」となります。 火星は、2年ちょっとの周期で地球に近づきますが、さそり座付近に見える時が大きく、明るく見えます。太陽黒点が見られかも知れませんので、その時には黒点撮影にも挑戦したいと思います。 そんな中で、芝生会場におきまして、廣田と大坂が天体写真を参加者の皆様にもご自分のデジタルカメラで撮影して戴く機会を提供しようと企画した次第です。 2013年から天文に関する疑問、質問にお答えしたり、星空解説をして下さる原さんが加わりました。また、一昨年から原さんの友人が加わりましたので、強力な布陣になりつつあります。原さんは、自作の望遠鏡を用意していますので、観望も出来ます。 そして、昨年から古くからの天文仲間で、乗鞍高原通いをした林さんも仲間に入って戴き撮影スタッフ及び解説スタッフとしてお手伝いをして戴いています。 撮影順番を待って戴いている間に、疑問、質問のある方はお気軽に声をお掛け下さい。大変分かりやすい 回答や解説をして戴けます。 星まつり当日、都合により欠席となるスタッフが出る可能性がありますので、その時には残りのスタッフで一生懸命対応致します。ご理解下さい。 下記の要綱をお読み戴き、参加希望者にご案内下さいます様お願い致します。
記 1. 場所:芝生会場 2. 時間:担当者在席中ならいつでも。 3. 持ち物:各自のデジタルカメラ ・一眼デジの場合は、望遠鏡での直焦点撮影時、各社Tリング(カメラマウントアダプター)及びレリーズ(或いはリモコン)が必要になります。 TリングはNikon F,Canon EOS,Pentax K,Contax,Fuji X,マイクロフォーサーズ用は手持ちがありますので、貸し出しが出来ます。他社は、会場の販売店で購入出来るかもしれませんので、お持ちでない方は、探してみて下さい。格安で購入出来るかもしれません。Canon EOSでも装着出来ない機種がありますので、ご注意下さい。 カメラレンズでの撮影も出来ます。カメラレンズで撮影する場合は、レンズにUVフ ィルターなどのフィルター類を装着して撮影しますと、映像に悪影響を及ぼす可能 性がありますので、外して撮影する事をお勧めします。 ・コンパクトデジカメはコリメートになりますが、何とか工夫をして撮影出来るように考えますのでお持ち下さい。(コリメート:望遠鏡の接眼レンズの像をカメラで撮影する方法) ・ ご自分のカメラの基本操作は、出来るようにしてきて下さい。 ・ 全てのカメラに対応出来るわけではありませんので、予めご了承下さい。毎年数人の方には、諦めて戴くこともあります。 4. 対象参加者:天体撮影をしたいが、機材がない方 天文初心者 天体写真撮影初心者(始めようとしている、始めたい方) 尚、すでに天体写真撮影をしている方はご遠慮下さい。 メイン会場や駐車場の観望エリアには、プロもしくはハイアマチュアの方が沢山いらっ しいますので、機会がありましたらそちらでお話などをされると参考になるかと思います。 また、天体写真講座として、千秋さん(田中 千秋先生)がメイン会場で行います。 撮影経験者の方はそちらを受講して下さい。 詳しくは、原村星まつりのHPでご確認下さい。 5. 撮影対象:太陽黒点、月、惑星(土星、火星)などの地球の仲間たち(今年は、月は難しいかも) 彗星→当日撮影出来るものがあるか確認します。 星雲・星団:・M4,M5,M13,M22などの球状星団 ・M31,M81,M82などの系外銀河 ・M6,M7,M45などの散開星団 ・M27,M57などの惑星状星雲(小さくですが意外に写ります) ・M8,M20,NGC7000,M42などの散光星雲 散光星雲(特に赤色)は、カメラのフィルタの関係で写らないか、写りが悪い可能性がありますので、ご了承下さい。(受光部の前についているローパスフィルターの影響) 当日、芝生会場で見える天体で導入可能なもの。 6. 使用機材: ・追尾撮影:赤道儀・・・Losmandy Z Vixen SXD Vixen GPD2 SkymemoRRRS 改良型 Sky Patrol II 他 ガイド鏡・・・GT68S+GA4+LV6 ARGUS65/1300+GA4+OR9 ・望遠鏡:大武蔵鏡200mm Newtonian(F6.09)(TT氏再研磨)BORG71FL 露製 鏡110mm Newtonian(F7.3) 50ED(F6.6) 自作130mmドブソニアン他 ・ 固定撮影:カメラ三脚(お持ちの方は、ご持参下さい) ・ 初心者で、ご自分の機材で撮影されたい方もどうぞ。 ・ 他 ◆SkymemoRRS改良型及びSky Patrol IIはカメラレンズでの撮影用としてお使い戴 けます。広角〜標準レンズ使用が適しています。天の川のお手軽撮影に適しています。 ◆赤道儀のLosmandy Zが現在調整中です。間に合わない場合は、大武蔵鏡が使用出来 ませんので、予めご了承下さい。大武蔵鏡の代わりに惑星用として、中武蔵鏡を出動 させることも考えています。(中武蔵鏡:157mm Newtonian(F7.74)) 7. 当日、空の状況や周囲の状況によっては、ご希望の天体撮影が出来ない場合もありますので、あらかじめご了承下さい。また、参加者が多い場合、ご希望に添えないことがあるかもしれません。 8. 太陽黒点は、太陽面に黒点が確認出来た場合に行います。黒点のみのフィルタですので、プロミネンス撮影は出来ません。 9. 芝生会場は木立が大きく機材のセッティング場所によっては、撮影できる時間帯が限られたり、撮影出来なかったりしますので、撮影ご希望の方は、昼間のうちに下見をされた方が良いと思います。(星座早見盤と方位計があると便利です。) 10. カメラの種類、撮影天体、空の状況にもよりますが、星雲・星団の場合は通常原村の空では、2分〜5分の露出時間を考えています。(月、惑星は別途) 11.惑星は、拡大撮影になりますので、気流の状態によっては撮影出来ない場合があるかもしれません。 あらかじめご了承下さい。 12.機材の操作をご自分でされたい方は、遠慮なく申し出て下さい。時間があるようでしたら、ご自分で操作をして撮影して戴きます。空いている時間帯い行いますので、お待ち戴くことになるかもしれません。 13.時間があるようでしたら、簡単な画像処理をしてみたいと思います。 14.天候が良ければ、夜は起きていますのでお立ち寄り下さい。昼間寝ていることがありますが、黒点撮影が出来るようでしたら、起こして下さっても大丈夫です。 15.Vixen社の望遠鏡は、取り付け可能ですので、お持ち戴ければ撮影出来ると思います。(Losmandy Zがある場合は全重量20kgまで可能) 16.ご自分の機材一式を使って撮影されたい方、一緒に撮影を楽しみましょう。 17.万一希望者が多くて順番待ちになった場合は、お待ちの間はWhitebino70mm双眼鏡で観望していて戴きます。ご自分の撮影対象の確認などにどうぞ。月、惑星には倍率不足です。針で突いたようなフローライトレンズの像ではなく、程よく滲んだ目に優しいアクロマートレンズです。 18.星まつり前にご質問などがある方は、当ホームページ管理人宛にメールで問い合わせて下さい。回答は、大坂の方からさせて戴きます 19.小さなお子様連れの方は、お子様が走り回ったりしないように十分注意をお願いします。 機材付近には機材用のAC100Vの電線があります。引っ掛けて機材への電源供給がストップしたり、機材を倒して破損したりすると大変なことになってしまいます。勿論、本人が怪我をすることもあります。機材によっては、総重量が30kgを越えるものもあります。
尚、撮影対応スタッフは4〜5名ですので、混雑時はお待ち戴くことになる事もあります。予め、ご了承下さい。他の方の様子をご覧になったり、双眼鏡で観望されたりで時間つぶしをして戴くことも可能です。待って戴いている間に、原さんや林さんの星空解説を聞かれると良いでしょう。 夜は短いですが急がずあわてず、まったりした時間を楽しむのも良いではありませんか。
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